あなたの街の真珠アドバイザー

真珠アドバイザーSA シニアアドバイザー

SA (シニアアドバイザー):画一的に語ることができない真珠の美しさや価値を、正しく理解しています。

井出 多佳子

桜里堂

経歴

昭和33年真珠養殖業(昭和22年創業)の四女として、三重県賢島に生まれる
昭和56年昭和薬科大学を卒業し、薬剤師として神奈川県の病院に勤務
昭和58年結婚準備のため三重県に帰り、家業の真珠養殖業を手伝う
昭和59年結婚のため長野県に移り住み、薬剤師業のかたわら、真珠の魅力を伝える
平成17年長野県佐久市に調剤薬局を兼ねた「真珠専門店桜里堂」を開設し現在に至る

メッセージ

〈真珠との出会い〉
私は、平成26年98歳で亡くなった父から真珠について多くのことを学びました。
父は研究熱心な性格で養殖かご・貝掃除機械の開発や、福井県・若狭湾での大珠真珠の短期育成技術や管理方法の研究など数多くの業績を残してきました。晩年まで「浜揚げ珠の選別」を自ら行うなど真珠一筋の人生で、昭和40年業界功労表彰、真珠の品評会での賞も数多くあり、この業界では永く現役で真珠に携わってきた職人の一人ではないかと思います。

アコヤ貝の真珠養殖というのは、人工的に核を貝の生殖層中に入れて、それに真珠層を巻かせるわけですが、その過程が医療や子育てと似ていると感じます。
核入れという施術前後には十分に貝のケアをし、その後の外敵(赤潮、台風、海水温の変動、貝表面の付着生物など)から守り、愛情たっぷりに育て上げ、やがてお正月を過ぎた頃「化粧巻き」という花嫁衣裳を着た真珠たちが養殖やさんから嫁いで行きます。
真珠養殖業の子供として生まれ育った私が医療の道を選んだのも、幼少の頃から養殖現場を見て育ったことが影響しているのではないかと思います。

〈真珠専門店桜里堂のこと〉
お店の名前「桜里堂」は尊敬する父の短歌のペンネーム「山崎桜里」から名づけました。
私は父の永年の真珠養殖への情熱・想い・業績を違う形で受け継ぎたいと思い、海なし県ですが「長野県」で薬局に併設して真珠コーナーを造りました。
真珠生産者が大切に育て上げた真珠が、エンドユーザーにいつまでも愛されるよう、真珠ができる様子、品質の見方、選び方、お手入れの仕方など正しい知識でお伝えしています。

薬の調剤でも真珠販売においても、あくまでもお客様が主役だと私は思っています。
信頼されているという使命として主役の側に立ち、限られた予算の中で最高の選択になるようアドバイスできる立場を大切にと日々心がけています。

〈メッセージ〉
父は以前から、真珠は日本人が生んだ日本人にあうやさしい宝石だといっていました。
父から教えられた「アクセサリーは好みが大事、宝石は品質が大事」をモットーに、SA資格に恥じぬよう真珠の持つ魅力を皆様に伝えて行くことを私のライフワークにしたいと思っています。

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