DATE: 11/24/2015
皆さま こんにちわ
一般社団法人日本真珠振興会
真珠検定委員会 です
11月18~19日 愛媛県宇和島市にて
SA限定のフォローアップ企画 第3回目として
真珠稚貝養殖所と品評会の見学ツアーを実施しました
ご協力頂いたのは
愛媛県漁業協同組合連合会 宇和島支部様
下灘漁協真珠貝研究所様
あいにくの雨で、養殖場の見学は適わなかったものの
変わりに 貴重な養殖データなどを見せていただきました
これまで職人の経験値で行われてきた養殖について
データを取り分析・研究を続けている 高橋所長と
お世話くださった宇和島支部の植村真珠部長
品評会会場 ここで今年の珠の出来の予測を立てます
(一社)日本真珠振興会賞を受賞した珠
愛媛県産ブランド真珠 HIME PEARL
の開発秘話もお聞きして
植村真珠部長のご配慮で、
アコヤ貝柱のお料理もいただきました
以下は、参加SAの皆さまから頂いた感想です
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●ジュエリーウイッティ 上田卓也様
愛媛漁連の植村様から生産者の想いや
仕事内容のお話を聞かせて頂き、
下灘漁協の、高橋様からは研究所見学や
研究内容を聞かせて頂き、
自分が感じた事を、小売業の立場から自分の言葉で
お客様に伝えていきたいと思います。
天候に恵まれなかったのが本当に残念でした・・・
年に一度の品評会も、生産者の真剣な眼差しを見て
「俺ももっと頑張らなあかんなぁ~」と反省。
サプライズの、あこや貝柱バター焼き&天ぷら♪
生まれて初めて頂きましたが、超美味でしたぁ~♪♪
植村様、高橋様、山本様、藤井様、
大変お世話になり、ありがとうございました☆
●JIKODO 藤井政徳様
この度は関係者の方々に大変お世話になりました。
初日は生憎の天候だったのと、翌日が品評会ということもあり
残念ながら挿核などの養殖プロセスの体験はできませんでした。
しかし今回のツアーでは、愛媛県漁協宇和島支部 植村真珠部長から
養殖の期間別に、「当年物」「越し物」に加え「秋入れ」の3種類があることを
教わったり、三重でも長崎でもなく愛媛が全国一の生産量を誇ること、
1980年代後半から1990年頃がピークで、母貝の養殖はその頃の1/10の規模に
なったことなどを教えていただきました。
興味深かったのは、万一のためにアコヤ真珠の
精子を冷凍保存していること。もし大震災等があり、
全ての貝が死滅したら・・・のために
準備していることなど、初耳のことばかりでした。
その後にご紹介いただいた「真珠貝研究所」では、驚きの事実が。
40代前半の所長高橋さんが、漁場別だったり、生産者別、オスメス別、等に毎月定期検査を
行なっており、自分達のやり方に絶対的自信を持っているであろう老練な漁師さん達を相手に、
やり方の見直しを検討して生産の効率化、上質化を図っていること。
12年前からスタートしたこの試みは、今や真珠振興会のバックアップの元、
漁師さんの世代交代と相まって、この5年で形になってきているとか。
その前までは各漁師の経験と勘に頼らざるを得なかった真珠の養殖が、
情報公開することによって 自分だけ良くなろうという時代から、
みんなで良くなろうという時代にシフトしたことを実感した。
小売店の立場で見てみると、
店頭でお客さまがどれほどの詳しい情報を欲しているかは、
そのお客さまに訊いてみないと分からない。
真珠1つ生産するのにどれほどの人が関わり、
どういう思いで生産しているかは
現地に行ってみないと分からない。
そういう意味でも、今回のツアーは「人」を知ることがテーマだったといえる。
私ができることは、店頭でお客さまからどういう情報が欲しいと
思っていらっしゃるかおききすること。
その声を参考にし今後もまた、
生産者や加工業者さんの生の声をきく機会をいただければ、
ぜひ参加したい。
●有限会社朝日眞珠商会 山本康治様
養殖あこや貝と一口にいっても種類がある。
雄貝の方が歩留まりがよい。
核に付けるピースにも種類がある。
真珠販売に長年携わってきたが恥ずかしながら今回初めて知った。
養殖海域に合った母貝を作るために長年データを積み重ねる。
想像していた以上に科学的だった。
貝柱バター焼 テンプラうまかった。
遠方より時間作って参加してよかったです。
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真珠検定は、資格を取得いただくことが目的ではなく
一般の皆さまに真珠の魅力や美しさを知っていただくため
その伝道役となってくださるSAの方の活動活躍に役立つバックアップを
大切にしています
今後も 「遠方より参加してよかった!」 そういっていただけるような
SA限定のさまざまなフォローアップ企画を実施してまいります。