07.13.2018
おはようございます!
三重県志摩市英虞湾で、アコヤ真珠の養殖をしている坂口るり子です。
未曾有の豪雨災害の、辛いニュースを目の当たりにして、改めて自然の脅威を痛感しています。
愛媛県や長崎県の養殖業者の皆さまに被害は無かったでしょうか?
今回の豪雨での三重県の雨量は、心配したよりずっと少ないものでした。被災された方々のことを思うと不謹慎ですが、もしも、あの豪雨が三重県を襲っていたら、水深が浅く海水の交換も悪い英虞湾のアコヤ真珠は、ひとたまりも無かったでしょう。
しかしながら、遠く海の無い岐阜県で降った多くの雨は、やがて時間差で伊勢湾へと流れ込んで来ます。厳しい季節、漁場の環境観測は欠かせません。
雨が無くても、海水の比重は低下し、塩分濃度の下がった海水は、連日の猛暑で異常なまでに水温の上昇が続いています。
私達養殖屋も、梅雨の間、雨をしのいでくれた作業カッパが、恐ろしいサウナスーツに変身して、日々猛暑との戦いです(笑)
育っているアコヤ貝達は、今のところ元気にツンツンと成長の貝殻葉先を出していますが、核入れ前のカゴ詰めされた貝や、核を抱いた作業貝達には、かなり心配される環境です。
無事にこの夏を乗り切ることが出来るのか、、、自然の前で私達人間に出来ることには限界があります。でも、アコヤ貝達を守ることを諦める訳にはいきません!
辛く長い夏のはじまり、、、自然の脅威から助かった大切なアコヤ貝の命を守る精一杯、それしか今はありません。