明けましておめでとうございます！三重県志摩市英虞湾で、アコヤ真珠の養殖をしている、坂口るり子です。

年頭のご挨拶にあたり、先ずはお詫びから。昨年は、核入れシーズン突入の記事の投稿後、現場レポートをお届けすることが出来ませんでした。

皆様ご承知の通り、昨年もまた、アコヤ貝にとっては、辛く厳しい一年でした。

核入れ後はいつも、元気に沖出しされていくアコヤ貝達の様子をお届けするのが恒例でしたが、昨年は、見えないものと格闘し続けた一年で、現場から、何が出来るのか、何を発信していくべきなのか、悩み続けた日々でした。

それでも、いよいよ浜揚げの時期となり、ついに真珠と対峙する時が来ました。

これほど、不安と緊張で浜揚げを迎えた年はありません。取り出される真珠を見るのが怖いようでさえありました。

しかしながら、辛く長い一年を耐え、最後まで真珠を抱き続けてくれたアコヤ貝達からは、美しい輝きを纏う、さまざまな真珠達が誕生しました。

この海も貝達も、最後まで諦めず、ここまで辿り着いてくれました。この瞬間を忘れずに、私にはまだやるべきことがあるはずです！

新しい年の幕開けに、今年も果敢に挑む決意を新たに致しました。まだまだ先は見通せませんが、今年も全てを注いで取り組んでまいります。

今年はこの現場レポートが、途切れることのないよう、精進致しますので、もしもの際は皆様のお叱りをお待ちしております。