DATE: 10/04/2016
おはようございます!
三重県志摩市英虞湾で、
アコヤ真珠の養殖をしている、坂口るり子です。
今日の英虞湾は‥
といつもならお伝えするところですが、
今日の海は違います(笑)
この大きな橋を渡ったはるか彼方、
愛媛県は宇和島市へと来ています。
真珠養殖をしていると、普段はなかなか英虞湾を離れて、
何日も海を留守にすることは出来ません。
しかし、この時だけは三重県を飛び出し、ロングドライブです。
その大切な目的は‥アコヤ母貝の視察です。
アコヤ真珠の養殖に使用するアコヤ母貝の、
生育状態の確認に来ているんです。
アコヤ真珠の養殖には様々なスタイルがあり、
使用する母貝は、大きく分けて、
小さな稚貝から自ら育てて使用する方法と、
愛媛県や長崎県など、
アコヤ母貝養殖専門に養殖を行なっている業者さんから、
必要な種類やサイズの貝を仕入れて使用する方法とに分かれます。
いずれのスタイルの養殖方法にも、一長一短があり、
我が家の養殖場では、
両方のスタイルを上手く組み合わせて養殖をしています。
今日視察に来ているのは、
来年の春、核入れ作業に使用する為の母貝です。
今年の母貝はなかなか順調のようで、
貝も昨年に比べ大きく育っていて、
貝肉の状態も良好です。
英虞湾で我が家が育ててる母貝より元気で一安心。
長年信頼を寄せている母貝養殖業者さんなので、
貝の手入れ管理状態は丁寧で、
今年も安心してお願い出来そうです^ ^
美しい真珠を育てあげる母なる貝ですから、
どんな種類のアコヤ母貝を使用するか、
また何処でどうやって育った貝を使用するか、などなど、
時にはリスク分散の意味で、
時にはチャレンジの意味で、
細心の注意を払って選定していきます。
こうやって愛媛の広大な漁場や貝を見ていると、
同じ日本でも、漁場によって様々な違いのあることを実感します。
小さな小さな英虞湾の、
大きなパワーに改めて感謝するとともに、
そんな英虞湾がやっぱり恋しくなるのでした(笑)